株式会社セガ 代表取締役 社長執行役員COO 内海 州史Shuji Utsumi
IPのトランスメディア展開やSuper Gameプロジェクトを通じて
セガブランドの価値を高める
セガは、「創造は生命(いのち)」の精神を大切にし、ゲーム産業の創成期からの長い歴史の中で、世界中の人々に対し、数多くのエンタテイメントを提供して来ました。「常に挑戦をし続ける開拓者」、そうした姿に対し、世界中のゲームファンの皆さまの熱い支持を受け続けている企業ブランドであると思います。
セガの代表的な作品である『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』は30年以上前に世の中に登場したIP(知的財産)ですが、近年、グローバルで大ヒットとなったハリウッド映画、Netflixでの新作アニメ配信、マーチャンダイジングの展開といったように、その世界観をゲームに留めることなくトランスメディア展開を進めることで、今なおIPとしての成長を続け、その地位を確固たるものとしています。また『龍が如く』シリーズやアトラスが開発する『ペルソナ』シリーズ、ヨーロッパスタジオで開発する『Total War』シリーズや『Football Manager』シリーズ等、多種多様な個性を持つIP群が、世界中の多くのファンの皆さまの支持を受けています。
2023年には、フィンランドのヘルシンキに本社を持ち、モバイルゲーム累計60億超ダウンロードという記録を持つ『Angry Birds』シリーズで知られるロビオ・エンターテインメントが新たにセガグループに加わりました。今後、大きく市場が成長することが予想されるグローバルモバイルゲーム市場への本格展開に向けた取り組みを加速させています。
また、セガグループは、他にも、アーケードゲーム、アニメーション制作、玩具、音楽、オンラインダーツといった様々な事業を持つグループ会社群で構成されています。こうした各々の事業が持つ強みを結集し、グローバル市場に向けて、豊富なIP群のトランスメディア展開を推進していくことで、更なる成長を目指していきます。
ゲーム産業が、世界のエンタテイメントの中心へ
その創世期には傍流であったゲーム産業は、今や世界のエンタテインメントの中心として、驚くべきスピードで日々進化し、今後も、グローバル規模で市場が大きく拡大していくことが予想されています。また、ここ数年で、グローバル規模で一気に加速したデジタルトランスフォーメーションの進展により、ゲームプレイヤーだけでなく配信者や視聴者、コミュニティの場、といったように、ゲーム空間の楽しみ方が多様化してきています。こうしてゲームは、その周辺領域との垣根が次第になくなってきていることで、新たなエンタテイメントのエコシステムとして大きな進化を見せています。今後は、クラウド、AR/VR/MR、Web3やメタバースといったテクノロジーの進化がその流れを加速させていくことは確実です。
Super Gameプロジェクトはセガの挑戦の歴史の集大成
セガは、これまでの長い歴史の中で、その時代時代を象徴するような数々のエンタテインメントコンテンツを創出してきました。既成概念に囚われることなく、ユーザーが求めるものに対し真摯に向き合い、自分たちが面白いと思うものをとことん追求して行く。コミュニケーションを重ねながら徹底的に議論を深め、失敗を恐れずチャレンジをする企業文化が社内には深く根づいています。中でも、Super Gameプロジェクトについては、まだ見ぬ新たなゲームエンタテイメントの体験を創出したい。そうしたマインドをひとりひとりが胸に抱き、鋭意開発に取り組んでいます。
多様な人財の活躍が、未来のセガを創る
また、セガは、グローバルコンテンツプロバイダーの責務として、世界中のすべてのお客様が安心してエンタテイメントコンテンツを楽しめるような責任ある製品・サービスづくりを推進しています。私たちは、ESG(環境・社会・ガバナンス)についても誠実に取り組む「サステナビリティビジョン」のもと、世界に誇れるエンタテインメント体験を創造し続けるべく、持続的な企業価値向上を目指しています。また、DEI(Diversity, Equity & Inclusion)の推進は、その実現のために不可欠であると考えています。セガは、グローバルに拠点を持ち、ジェンダー、人種、国籍においても多種多様な人財が活躍しています。社員それぞれの個性を互いに尊重し受け入れる土壌づくりと、コミュニケーションの活性化、働きやすい環境整備に注力していきます。
セガは多様な人財が結集することで新たな価値が創出され、未来が拓かれると信じています。私たちのビジョンに共感し、その若々しいフレッシュな感性で、共に未来を創ろうという情熱を持つ人は、是非、その門を叩いてみてください。